大腸がんを予防するために必要なことまとめ

がんは早期発見が肝心です。しかし、そもそもがんにならずに済むのなら、当然それに越したことはありません。

大腸がんにならないようにするためには、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?大腸がんの原因は大きく分けて、「生活習慣」と「遺伝」の2つです。

遺伝は先天的な体質ですので、こまめに検査を受けるなどの方法しかありませんが、生活習慣のほうは努力しだいで改善することができます。

大腸がんを予防するために必要なことについてご紹介しますので、ぜひ参考にされてください。

大腸がんを予防するため、お酒はほどほどに!

お酒は、大腸がんのリスクを明らかに上げる要因の一つです。

国立がん研究センターの予防研究グループの調査によると、1日のアルコール摂取量が15グラム増えるたびに、大腸がんリスクが10%上昇するというデータが出ていますので、「飲めば飲むほどリスクが上がる」と考えられます。

お酒ががんを引き起こす原因は、アセトアルデヒドという発がん性物質です。これはアルコールを分解する過程で生じる物質で、二日酔いの犯人としても知られています。

アセトアルデヒドは、さらに分解されて無害な酢酸になりますが、「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)」の量が少ない人の場合、分解が遅れてアセトアルデヒドの影響を強く受けてしまいます。

分解が遅れれば、それだけ発がん性物質にさらされる時間も増えるというしくみです。

ALDHの量が少ない人は、お酒を飲むとすぐに顔が赤くなります。そのような人は特に、飲酒量には気をつけるようにしましょう。

一般的な適正飲酒量は以下の通りですが、酵素の少ない人はさらに少な目にしたほうがいいかもしれません。また、週に2日程度の「休肝日」も設ける習慣をつけることも大切です。

お酒の種類ごとの適正飲酒量の目安
種類 適正飲酒量の目安
ビール 中瓶1本
日本酒 1合
焼酎 0.5合
ワイン グラスで2杯
ウイスキー ダブルで1杯

大腸がんを含むさまざまな病気を予防するために、禁煙を!

タバコは、あらゆるがんのリスクファクターです。大腸がんの場合、肺がんや食道がんなどに比べると明確な因果関係が確認されているわけではありませんが、直腸がんのリスクを上げる可能性があると指摘されています。

また直接的に大腸がんの原因にはならなくても、大腸がんにつながる可能性がある「大腸腺腫(ポリープ)」のリスクは明らかに上げることが分かっています。

同じく、大腸がんの一因となる糖尿病の発症率も上げますので、あらゆる面で考えても、やはりタバコは「百害あって一利なし」です。禁煙外来を利用するなどして、ぜひ禁煙にチャレンジしてみましょう。

運動は、大腸がんのリスクを有意に低下させる!

適度な運動はあらゆる生活習慣病の予防に役立ちますが、大腸がんにおいても明らかな予防効果があると認められています。

国立がん研究センターの予防研究グループの行なった調査では、運動は特に結腸がんの予防に効果的という結果が出ています。そのメカニズムとして考えられるのは、次のようなものです。

肥満予防につながる

肥満は大腸がんの明らかなリスク因子ですので、運動によってそれを軽減する効果が期待できます。

インスリン抵抗性の低減

大腸がんと深い関わりがあるとされる、インスリン抵抗性(インスリンが利きにくくなること)に対して、運動は良い効果をあげることが分かっています。

腸の運動の促進

大腸は蠕動運動によって便を肛門へと移動させますが、運動不足が続くと動きが悪くなり、便秘や腸内環境の悪化につながります。

適度に体を動かすことで腸の動きが良くなり、便秘が解消されれば、それだけ発がん性物質に触れる機会も少なくなると考えられます。

特にデスクワークなどで運動不足になりがちな人は、ぜひ意識して体を動かす習慣をつけましょう。特別な運動ではなくても、1日30〜60分程度のウォーキングでも十分効果的です。

大腸がん予防に役立つ、昔ながらの和食を食べる!

大腸は便を作る器官ですので、食事の内容は非常に重要です。昔には少なかった日本人の大腸がんがここまで増加した背景にも、食生活の変化が影響していると考えられます。

特に大腸がんのリスクを上げるとされるのは、牛や豚などの赤肉です。またハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉もリスクファクターとして、特に欧米で警鐘が鳴らされています。

一方、大腸がんの予防に役立つとされる食事は、昔ながらの和食です。

炭水化物を中心に、豆類、イモ類、海藻類などの食物繊維が豊富な食材を多めにとり、タンパク質は魚や大豆で補う和食はバランスが良く、便秘にもなりにくいと考えられています。

ただし、和食は塩分が多くなりがちなため、大腸がんリスクを減らす一方、胃がんリスクを高めることも分かっています。塩分にだけしっかり気をつけるようにすれば、理想的な食事といえるでしょう。

遺伝からくる大腸がんを防ぐためにできること

生活習慣による大腸がんについては、上記のようなポイントを守ることでリスクを大きく減らすことができます。しかし先天的に大腸がんになりやすい体質を持って生まれた場合、生活習慣に関わりなく発症する可能性があります。

そんな遺伝による大腸がんを予防するためには、まず自分の体質を知ること、その上で必要な対策を講じることが大切です。

親族内で大腸がんにかかった人が複数いるという方は、体質的にリスクが高い可能性がありますので、ぜひ遺伝子カウンセリングを行なっている医療機関に相談してみましょう。

必要と判断されれば、詳しい遺伝子検査を受けることができます。

その結果、大腸がんになりやすい体質だと判明したら、医師の指示にしたがってしっかりと検査を受けるようにすることで、万が一に備えることができます。

将来的にがん化するかもしれないポリープなどがあった場合も、早めにとってもらえますので、まずは自分の体質をしっかりと把握することから始めましょう。

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