大腸がん患者の年齢と性別の割合

がんにはそれぞれ、かかりやすい年齢や性別があります。そういったデータも知識として持っておくと、検診を受けるべき時期が分かるなど、予防意識を高めることにつながります。

多くのがんと同様、大腸がんも40歳以降から罹患率が上がるんです。ピークは60〜70代で、逆に30代以下での発症はまれな部類に入ります。

一方、性別では男性のほうが多く、特に直腸がんは女性の約2倍にもなります。ただし女性のがん患者数も年々増えていますので、決して油断はできません。

大腸がん患者さんの年齢や性別の割合に加え、大腸がん全体の罹患者数や死亡者数についてもご紹介します。

大腸がんのピークは60〜70代!

多くのがんは生活習慣の積み重ねから生じるため、中高年世代での発症が多くなります。大腸がんも、食生活や飲酒・喫煙などが大きく関わるがんですので、若い世代での発症は少なく、40代以降から徐々に増えていきます。

大腸がん罹患者数のグラフ

(国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」2011年)

グラフを見ると分かるように、大腸がんの発症のピークは60〜70代です。ただし40代ごろからリスクは上がりますので、40歳になったら毎年大腸がん検診を受けるようにしましょう。

一方、大腸がんは若年での発症はまれながんです。小児での発症はほぼなく、20代では年間200名前後となっています。ただし、少なくてもいることは確かですので、腸の異常が続く場合は念のため受診するようにしてください。

若年での発症は、生活習慣ではなく、多くが遺伝的な要因によるものです。親族内で大腸がんにかかった人が複数名いる場合は特に、リスクが大きいと考えられますので、一度遺伝子カウンセリングを受けておくことをおすすめします。

もしも遺伝的に大腸がんにかかりやすい体質であることが分かれば、こまめに検査を受けるなどして早期発見につなげることができますし、家族性大腸腺腫症などが見つかれば、予防的に腸壁の切除を受けることも可能です。

大腸がんは、やや男性のほうがかかりやすい!

子宮がんや乳がんなどの女性特有のがんを除き、多くのがんは女性よりも男性のほうが罹患しやすい傾向にあります。大腸がんの罹患者数も、やはり男性のほうが多めです。

大腸がん罹患者数予測のグラフ

(国立がん研究センター「2015年のがん罹患数、死亡数予測」より)

特に男女差が大きいのが、直腸がんで、男女間で約2倍の開きがあります。男性のほうが飲酒する人が多いほか、特に直腸がんは喫煙による影響を受けやすいというデータもあるため、女性より喫煙率の高い男性が罹患しやすいのではないかと考えられています。

とはいえ、全体的に見るとそれほど男女差の大きいがんではなく、女性であっても十分に罹患する可能性の高いがんです。

飲酒や喫煙はもちろん、過度の肉食などもリスク要因になりますので、男女とも生活習慣には気をつける必要があります。

大腸がんの罹患者数、ついに1位に!

大腸がんの患者数は年々増加しており、かなり以前から「いずれ胃がんや肺がんを追い抜くだろう」と予測されていました。

国立がん研究センターが発表した、2015年の統計予測では、ついに大腸がんが胃がんと肺がんを抜き、罹患者数第1位になるというデータが出ています。

罹患者数予測のグラフ

(国立がん研究センター「2015年のがん罹患数、死亡数予測」より)

もともと日本人に少なかった大腸がんが、ここまで増えた背景には、やはり欧米型の肉食を中心とした食生活の普及が関係しているのではないかといわれています。

実際、同じ日本人でも、ハワイに移住した人は、胃がんのリスクが減った代わりに大腸がんのリスクが上がったことが分かっているのです。つまりもともとの体質というより、食事が深く関係していると考えられます。

また、肥満や運動不足の人が増えたことや、糖尿病の増加も一因と見なされています。

特に糖尿病は、大腸がんを含むさまざまながんのリスクファクターとして注目されていますので、糖尿病を予防することも大腸がんの予防につながります。

大腸がんの死亡者数も、年々増加している!

年間の死亡者数予測でも、2015年には大腸がんが胃がんを追い抜いて、肺がんに次ぐ第2位となることが予測されています(2014年では第3位)。

死亡者数予測のグラフ

(国立がん研究センター「2015年のがん罹患数、死亡数予測」より)

大腸がんの予測死亡者数は、50,600人です。特に男女別の部位別がん死亡率で見ると、女性では第1位となっています。

女性の部位別がん死亡率のグラフ

(国立がん研究センター「2015年のがん罹患数、死亡数予測」より)

ただし、大腸がんの年間罹患者数は135,800人(2015年予測)ですので、その数字から見れば死亡率は決して高いとはいえません。

たとえばすい臓がんなどは、「がんの王様」と呼ばれるほど悪性度が高く、年間の罹患者数と死亡者数に大きな差がない状況となっています。肺がんも、比較的死亡率の高いがんだといえるでしょう。

そういったがんに比べると、大腸がんは発見さえ大きく遅れなければ長く生きられる可能性の高いがんである、といえます。ぜひ40歳を過ぎたら検診を受けるようにし、早期発見につなげていきたいところです。

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