大腸がんの自律神経温存術

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大腸がんの自律神経温存術

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大腸がん自律神経温存術について、解説致します!

 肛門括約筋温存術とともに、直腸がんの手術の主流となっているものが「自律神経温存術」です。

従来は直腸がんの手術というと、自律神経も切り離すことが一般的であり、排尿や性機能に障害が生じることがほとんどでした。

しかし今では肛門括約筋温存術と併用することで、術後の機能障害を大きく抑えることが可能となっています。

腸と生殖器の関係

 直腸は結腸と比べ、肛門や膀胱、前立腺、子宮、精嚢などの重要な器官が取り巻いており、手術の難易度は上がります。

さらに骨盤内には自律神経系があり、これらの器官をコントロールしているため、手術で傷つけたり切除したりすると、排尿や性機能に障害が生じてしまいます。

自律神経とは、緊張時や活動時に優位になる「交感神経」と、リラックス時に優位になる「副交感神経」から成り立ち、内臓をつねに支配している神経です。

心臓や泌尿器、消化器などが私たちの意思にかかわらず働いているのは、まさに自立神経のおかげです。

自律神経温存術を行うことで、患者さんの術後のQOLに大きく役立ちます。手術は1つひとつの神経を見分けながら、病巣だけをうまく切除する高度な内容になりますが、日本の手術レベルは世界でも最高水準ですので、多くの手術で自律神経温存術が行われています。

多くの手術で行われていますが、がんの浸潤の程度によってはやむを得ず神経を切断することもあります。特にステージV以降で、骨盤内臓器全摘術をしなくてはいけない場合は温存が不可能になります。

自律神経温存術のメリット

 自律神経が切り取られていた以前の直腸がん治療では、術後の合併症として、排尿障害勃起障害射精障害などがみられました。

さらに肛門括約筋温存術も確立されていなかったことから、人工肛門を造設することがほとんどでしたので、排便のほかに排尿のための人工肛門も作る必要があったのです。

患者さんにとっては身体的、精神的にも大きな負担がかかっていたことは想像に難くありません。

肛門括約筋温存術と自律神経温存術が広く実施されるようになったことで、排便や排尿をみずからの器官で行うことができ、生殖機能の障害も最小限に抑えることができるようになりました。

大腸がんの手術を受けた患者さんの生活の質を、大きく向上することができるようになってきています。

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